タップがつぶれたときに便利なカレイナット

ボルトやビスを締めているとき、つい力を入れすぎて、タップをつぶしてしまったことはありませんか?
そういうときはどのように対処されたでしょうか?
1つサイズのタップをあけ直すと使うボルトサイズがそこだけ変わってしまうし、かといって裏面にナットを溶接するのはハードルが高いし…。
そんなときにはカレイナットを使うと解決です。

カレイナットとは、ナットの片側にポップリベットという突起があり、下穴をあけた金属板とカレイナットをかしめることで、ポップリベットが下穴に食い付いて固定されます。
溶接ほどの強度はありませんが、何回も付け外しするようなカバーの固定などにも使用できます。
かしめる方法としては、バイスなどで挟んでかしめる方法が一般的ですが、六角ボルトや六角穴付ボルトをねじ込み、スパナやレンチで締め込むことで、カレイナットを食い込ませる方法もあります。
実際のところ、ボルトを使った方法のほうが、カレイナットと下穴がずれにくくて楽です。
施工自体は、意外と簡単にできてしまいます。

ひとつ注意しないといけないのは、カレイナットのサイズごとに下穴径が決まっているということです。
下穴が規定より大きいとガハガバでカレイナットが外れてしまいますし、規格より小さいとポップリベットが食い込みません。
例えばM5用ならΦ6.5、M4ならΦ5.5というように、決まっています。
なので、ピッタリの下穴をあけるためのキリも必要になります。
とはいえ、カレイナットとキリさえあれば、すぐに施工することができますので、困ったときには非常に役に立つものです。
機会があれば、ぜひ使用してみてください。

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