卓上ボール盤をミニフライス盤に改造
小型の卓上ボール盤をミニフライス盤に改造しましたので、ご紹介したいと思います。
改造内容としては、下記の2点です。
- クロステーブルの取付け
- 昇降用ネジの取付け
使用したボール盤とクロステーブルの仕様は、下記の写真の通りです。


ボール盤はホームセンター、クロステーブルはAmazonで、それぞれ購入しました。
次に、改造の内容を説明していきます。
クロステーブルの取付け
クロステーブルの取付けについては、Amazonで購入したクロステーブルを取付けるだけです。
ボール盤のほうが元々バイスを取り付けられるように穴があいていたので、その穴を利用して六角ボルトで固定していきました。

ボール盤とクロステーブルの取り付け精度についてはシビアにする必要はありませんが、見た目に斜めになっているとカッコ悪いので、目視で最低限の平行は出すようにしました。
取付けが終わったら、念のためにXとY方向の送りネジの動作確認をしておきます。

まったくストレスなく回せるわけではありませんでしたが、安価なもの(Amazonで¥3099)なので、値段のわりには良いかな、と思います。
特に回転時のひっかかり等はありませんでした。
昇降用ネジの取付け
次に、昇降用のネジを取付けていきます。
まずボール盤のヘッドの部分にM6のタップをあけました。

この部分はアルミのダイキャスト(鋳物)だったので、苦労なく簡単にあきました。
そしてそのタップに下からボルトをねじ込み、上に六角支柱を立てます。

次に、ステンレスのブロックを取り付けていきます。
取り付ける前に、六角支柱に固定するΦ7の穴を2ヶ所、昇降用のネジを付けるM6のタップを1ヵ所あけました。
ステンレスなので、タップを折らないようにタップ油を塗りながら慎重に行いましたが、実は1度タップを折ってしまいました。
なので、写真でわかるように180度ひっくり返した位置にもΦ7とM6があいているんです。

ブロックを取り付け終わったら、M6のボルトを上からねじ込んでいきます。
本来取手付きのノブやハンドルにしたほうが回しやすいのですが、今はないのでとりあえずボルトにしました。
入手でき次第、交換したいと思っています。
最後にヘッド部分のカバーを取り付けていきます。

今回取り付けたブロックや六角支柱、昇降用のネジが飛び出すので、カバーはそれらに合わせて切り欠きました。
これでひとまずミニフライス盤としての形になりました。
今回の記事はここまでにさせて頂いて、次回は動作確認や加工の確認についてアップしたいと思っていますので、興味のある方は、ぜひぜひご覧ください。